PIAFSはPHSが基本的に誤り検出と再送要求しか行わない事から、それに準じており、携帯電話などの様に 符号自体に誤り訂正機能を持たせていない。
また、PIAFSの最大のパフォーマンスを発揮するためにはPHS回線専用のTAP(Terminal Adapter for PHS)が 接続先側に必要。ない場合は各キャリアが用意したPTE(プロトコル変換装置)を経由して28.8kのアナログ 回線として接続する。
なお、DDIポケットグループはCS自体にプロトコル変換機能を持たせる独自の規格「α-DATA」を96年12月から
先行してサービスを開始し、97年4月からPIAFS、α-DATAの32kbps版(これを総合してα-DATA32という)
も平行して対応。
なお、α-DATAについては
まちゃさんのページを参照。
ただし、DC-1Sの場合、無手順(Niftyなどのパソコン 通信系)では、HP-200LXやMacでも接続できた報告例が実際に存在する。
本当は、同一メーカーが推奨なのであるが、NTTP関西のDC-1Sの確保数が少なかったため、DC-1Pも モニター機に供出された。ちなみにDC-1Nは発売はされているが報告例はほとんどなし(やっぱりNECだー(苦笑))
基本的にセットアップについては取扱説明書にも記載されているが、Win95の不可解なセットアップ(笑) の中では非常に簡単な部類(?)である。
DC-1Pついてのみ注意すべき点を述べておく。
そのためPTE経由の場合はダイアルネットワークの場合
[コントロールパネル]----[モデム]の中にある「ダイアルのプロパティ」を
開き、ダイアルの方法を「パルス」にする必要がある。
まず消費電流。1Sの場合は350mWであるが、1Pは50mA増の400mW。HP200LXなどに1Pを繋ぐと動作しない
ことはないが低電圧警報が出る。
また、前述したようにPはパワーマネージメントの影響を受ける。
なお、4月9日に DC-1Sドライバのupdateソフトがネット上で公開されているので1Sユーザーはぜひダウンロード しましょう。
また、1つのHA(DC-1Sに適用)に複数の端末を登録している場合、データ通信を行うとその端末が HAを占有してしまい当然のことながら他の端末が着信できなくなるので注意が必要。
そこで、ちょっと発想を転換して、所在地情報の登録名に「PHS(通常)」と「PHS(PTE)」を 思い切って作ってしまおう。こうすればダイアル発信も個別にトーン・パルスが設定でき、 ダイアルネットワークの「接続」ウィンドウで「発信元」を変えれば簡単に設定が出来る のである。
しかしモデム・ネットワーク系は考えられるところはいじったのだが、どうもわからないので大阪北
営業所に赴いて問い合わせをしてみる
早速ここのS氏が同伴で一度1FのNTTPショップ梅田店にある展示用PCで試していただいた。これが
312S & DC-1Pの組み合わせでまったく同じ症状が発生する。とりあえずこの日は仕事だったので翌日
詳細な結果を聞くことにした。
と、思いきや、ちょうどその時きたろうさんが来られていろいろ入れ知恵をもらった。どうも特電 (113,116や携帯直接発信など)に対応していないCSは32kも対応していないとのことである。さて、自宅に 帰って早速113にかけると・・・・「つー、つー」。やっぱりはねられている。もとからある201Dの電測 モードでCS-IDを特定するとやはり最近稼動したCSがまだ未対応のようである。
と、いうことは・・・・、以前から稼動していたCSは32k対応済みか。どうもこのCSをたまたまつかんだ ときに32k出来るという結論に達した。
この時は結構渋滞していたので最高でも30km/hそこそこしか出ていないと思うが、遺憾無く32Kの パフォーマンスは出ていた。ハンドオーバーもほとんど気づくことはない。ただ、一時転送が とまることがあるが、ここで恐らくハンドオーバーしているのだろう。バー1本でも比較的安定して データを落としており、交換局管轄ぎりぎりまでやく5,6分ほど1度も切れることなく出来た。
ただし、HA(ホームアンテナ)経由のハンドオーバーは不可能のようでHA〜CS間の電波が弱くなると 端末が圏外警告音を出し、最終的に切れてしまう。
その後、電車の中で何度か行なっている(JR山陽本線:朝霧〜明石間)が、交換局とCS間隔が十分に 余裕あればmailなら十分に落とす事ができる。
NTTPのモニターにどっぷりと漬かっている方も多いだろう。私ももう右のような状態である(^^;;一応、NTTPグループ全社5月からは5時間以内のデータ通信なら通話料が\2500という定額料金サービス をやるようだが、こんなものではすぐに使い切ってしまうことは目にみえている。
さあ、このモニターの中に5月になって「発病」する人が何人いるか・・・・(^^;;;;
当然ながら私もGETしたのは言うまでもない(^^;;
さて、AN-11の基本性能はさて置き、XN-11であるが、消費電流が600mW。ちょっとこれは多い。
ケーブルはどちらかというとDC-1Sに似ている。データ関係の性能はほとんど変わりがないのだが、消費 電流の兼ね合いからDC-1Pで十分である。(ただしアステルPTE接続で33.6K非同期を使う場合は別だが)
DDIPは東芝のα-DATA32カード発売で正式にPIAFSで接続できるようになったが、いかんせん東芝はWin95
のみの対応ということで評判が芳しくない。そのためα-DATAのころから定評のあるSIIのカードを待って
いたが、このたび6月中旬からそのMC-6530が登場した。 さて、私もTN-PZ5があるためgetはした。
値段は\13800。さて、箱を開けての第一印象であるが、ケーブルが細い。DC-1P並みである。このへんはまちゃさんが かなりプッシュした効果が現れており、端末がケーブルに引きずり回されることもない。ただし、カード 側のコネクターの表裏がわかりにくい(かろうじて表には三角マークが有る)ので最初どちらか戸惑った。
で、インストールも素直にすんだところで、αDATAの32K(無線インターネット接続)に取り掛かったが、 んん?、なんじゃ、このPIAFSに比べてストレスのある速度は。
どうも各方面から聞いたところによると、DDIPの32K、PIAFSについてはソフトウェア圧縮(V42.bis)が かからない、というより標準で載せていないため32Kそのままの速度しか出ないようである。特にテキスト 主体であるmailやNiftyの巡回などはその差が目に現れてくるのである。
かといって、DDIPのコネクターは12pinであるため、NTTPやASTELのカードを使うわけにはいかない。 RCR STD-28のPIAFS規格を持ってきて変換コネクターを作ればいいのだが、いかんせんRCR STD-28が高すぎる (\30000近く)するのでα-DATAで接続する必要のある場合はSIIのカードを使うことになった。
さて、いざふたを開けてみると・・・
んん・・・重い(^^;;。アプリが重い。PIAFSはDC-1P,XN-11共にすんなり行くがどうもH/PC側でデータの
処理に時間がかかってしまい体感的スピードががくんと下がる。しかも3V給電のところを無理矢理5Vに
昇圧しているため電池の消耗がかなり激しい。金パナでも20分使えればいいところだろうか。
というわけで、これでは話にならんということである部品を製作してみた。
3Vから無理矢理昇圧させるよりは6Vぐらいから電圧を下げる方が効率的であるという「勘」(笑)の元に
単三電池を4本で外部電源から突っ込んでやればどうか少し実験してみた。
カシオペアの外部電源は5Vである。そこに6Vの電圧、すなわち+20%の電圧を突っ込むとどうなるか少し
不安であったが・・・・えぃ。とりあえず問題無く動作。
それからさらに外部電源の電圧を徐々に下げてみる。すなわち最低動作電圧を確認するためである。
じりじり下げて3.3V。これ以上は使った安定化電源が下がらないためできなかったが、4本電池を使った
状態では十分なレベルである。
というわけで製作にかかる。用意するものはEAIJの電圧区分U(だったと思う(^^;; )のコネクター(L型 の方が望ましい)と単三電池4本型の電池ケース。要は電池ケースのリード線にコネクターを半田付けして しまえばいいわけである。当然極性は真ん中が+極になる。
で、出来たのがこの下の画像である。
電池ケースには基本的に取り外しやすいようにマジックテープを使用している。一方本来ならPHS端末にもマジックテープをつけるべきなのだが個人的にはそれはあまり好きではないのでそのままである。また、配線に負担の
かかりそうな部分(半田付け分付近)に関してはホットボンドで周囲を固めることで断線を防いでいる。
これで以前よりは当然重くはなったがかなりバッテリーの持ち具合が良くなった。実際の時間は計測して いないが体感的には倍以上にはなったと思われる。しかも外部電源が落ちれば自動的に正規のバッテリーの 方に電圧を切り替えるのでこれまた安心なのである(^^)
ちなみに私の場合、PCカードを使う際にはこれを必ずつけて使用している。